青森でアップルパイ巡りをしている人の裏側

ゆめうさぎの趣味ブログ。アップルパイと推し活記録の置き場です。

Fate 金凛ショート マシュマロと裸の王様

既にpixivにアップしましたFateギルガメッシュ遠坂凛言峰綺礼の小ネタ

小ネタとか短編が苦手な私ですが、日常の会話とか体験談を美化すれば短いお話を書けるのでは??と思って試しに書いてみました。

 

童話に裸の王様ってあるじゃないですか?

あれって、子供向けだから笑い話だけど「詐欺」というものがどんなものか分かりやすく纏めてありますよね。実は深い? などと夫婦で話し合った時の内容を会話形式にしてみました。

 

裸の王様のメインキャラクター「王様」から学ぶことってたくさんありますよね。

周囲との信頼関係が無いから誰も本当のことを教えてくれないって事は、部下たちみんなの性格が悪いのか?普段パワハラ過ぎてみんなイエスマンになっちゃったのか?とか実は深くに虐められてたりする?やっぱり上下の信頼関係も大切ですよね。

商人との契約は今の時代ならクーリングオフ制度とか消費者センターなどを子供に教えるキッカケにもなりそう笑

あとまぁ、そもそも王様の教養が低いのも相まって騙されたのでは?

 

個人的に海外の童話って「はいはい。可哀想ですね。で?だから何?」って終わる物語が多い印象なんですけど、裸の王様は現代にも通じるものがあって面白いなって思いました。

今度図書館に行ったら読み直してみようかな?

 

 

 

タイトル マシュマロと裸の王様

どこの時空とかヒロインの年齢とか細かいことまで考えていない

 

「1コあげる」

唇に押し付けられるむにっとした弾力の強い柔らかな感触。安っぽいイチゴの香料。

「中にイチゴソースが入っているの。美味しいわよ?まぁあなたにはただの庶民の味でしょうけど」

 

金髪赤眼のサーヴァントギルガメッシュ

暇を持て余し、ソファで1人アニメ鑑賞していたところ、突然菓子を押し付けられた。

ただ味見をさせたかったという少女は、長い黒髪を揺らし澄んだ青眼を楽しそうに細めた。

 

「本当は炙って表面をカリッとさせるのが好きなんだけど、そのままもいいわよ」

(…今は昼飯前ではなかったか?)

優しい口調とは裏腹に、強引に押しつけられるそれ。男は彼女が反対の手で持つ袋から、口元にあるものがマシュマロだと察する。今は菓子を食べる気分ではない。けれどもその感触からふとある事を思い出し口内へ受け入れた。丸ごと飲み込むには大き過ぎる。単調な砂糖の味は男の好みではない。そう思いながら奥歯で噛み潰した瞬間ぶちゅりと甘酸っぱいソースが口蓋にまで広がった。

 

「……………」

「どう?」

少女は自分も残りを食べようと男の隣に座る。立ち食いは優雅じゃない。ちょうどソファにはもう1人分の空きスペースがある。訊いておきながら言うほど彼の感想に興味があるわけではなかった。

「!?」

すると男は右手で袋を奪いローテーブルに投げ置き、左手で彼女の後頭部を抱えて強引に唇を重ねた。

 

(え?何?なに?ナニ?)

厚くて人間よりちょっぴり長い舌が少女の唇を割り侵入。

「んん!?」

それは彼女の狭い口内を這い回りまだ薄ら残っていた甘酸っぱい後味を拭った。

 

(え?何?もっと寄越せって事??)

男と少女の口づけは初めてではない。それでも少女にとって男女の行為は全く慣れず、今回もきゅっと目を瞑ってしまった。おかげで彼の表情は全く見えない。気にはなるが恥ずかしくて見る事が出来なかった。

 

(それとも食べ物じゃなくて魔力が欲しいって事???)

「……………」

男は少女を組み敷き、唇の感触を楽しみつつ舌同士を絡ませる。扱くように舌を吸い、歯茎も口蓋も舐め終わる頃には口内のマシュマロの味はすっかり消えてしまった。爽やかさと深み、そして独特の甘みと高い中毒性を持つ彼女の魔力を味で口直しするのが目的だ。

 

「んぁ」

そんな彼の欲望など露知らず、少女は酸欠で頭の中をボ〜ッとさせながら一応両手で抵抗する。リビングというパブリックスペースで交わるわけにはいかない。そもそもパートナーではない男(サーヴァント)と何故毎度自分が交わらなくてはならないのか。

 

「ぁはぁ!」

「♪」

数十秒後。ようやく解放された少女が目一杯部屋の空気を吸う。そんな彼女の頬にまで流れる唾液。男は最後にそれを舐め上げると、ようやく身体を起こし無理矢理彼女を膝に乗せた。

 

「いきなり何すんのよ!」

「こちらの台詞だ小娘。先にお前が菓子を押し付けてきたであろう?」

男は少女を抱えながら「安っぽい味であったな」と小さく感想を付け加える。そして少女の下唇に親指の腹を当てその柔らかな弾力を楽しんだ。

 

「我は、菓子の感触がお前と同じか確かめただけよ」

「はぁ?」

唇に押し当てられた柔らかさが目の前の少女を思い起こされた。だから本当に同じ感触なのか確かめようと思った。BGMとして流れるアニメは何度も見てきた内容。究極に暇だった王の興味を惹いたのは菓子よりも、記憶の中の少女と目の前の少女が同じかという答え合わせだった。

 

「菓子の弾力が強過ぎる。よって唇の方が柔らかい」

「左様で。それより早く降ろして…よ!?」

少女は男の感想を「つまり美味しくないのね」と解釈しさっさと残りを食べようと、届かぬ袋に向かって手を伸ばす。ところが背後からぎゅっと抱きしめられソファどころか膝から降りる事すら許されない。

 

「お前の抱き心地の方がよほど菓子に近い」

「ちょっと!私が太ってるみたいに言わないでよ!」

もちろん男は彼女が太っているなどと微塵も思ってはいない。さらに言えば抱っこやハグの感触という意味の抱き心地ではない。だがマシュマロ=柔らかい→肉付きがいい人の触り心地だと考える少女には大変不名誉だった。毎日の体重管理と毎晩の筋トレを欠かさない彼女としては絶対に太っているなどと言われたくない。

 

「言っておらん。褥の話だ」

「へ?きゃん!」

体勢を整えるために深く抱えられ耳元で囁かれた少女はくすぐったさに身を捩る。そのまま耳の端を甘噛みすると可愛らしい悲鳴が飛び出てきた。そんな反応に気をよくした男は再びペロリと舐め上げ湿らせた箇所に向かって低い声で囁く。

 

「唇に当たる弾力と中の液体の感触は、お前のナカそのものだったぞ」

「ひぃ!!」

薄いブラウス越しで少女の弱点「ヘソ」を弄る。その瞬間少女は腰をくの字に曲げ、両手で必死に彼の手を剥がそうと試みたものの筋トレの成果は出ず。逆に弱点を弄られたことによるくすぐったさとヘンな気持ち良さで息が上がる。

 

「やめ…なさいよ!ほら、テレビ終わったわよ!」

少女は彼の意識を逸らそうと必死になってテレビを指差す。先程まで軽快な音楽と共に流れていたエンドロールの画面が止まっていた。

 

「構わん。ビデオテープだ。後で巻き戻す」

「え?ちょっと!ここリビングよ!」

「どうせ誰も来ん」

男の方は時間も場所も気にならず。ただ気の向くままに少女の感触を楽しみたい。勝手にハイソックスを擦り下げ短いスカートの中に隠れていた眩しい太ももを撫でた。

 

「♪」

「いやダメでしょ!無理無理!ムリだからぁ!」

全力で暴れようとする少女だが、無理矢理足を開かされその間に男の両脚が入っている状態。ソファの高さも相まってそう簡単には抜け出せない。

男はそんな彼女の首筋に鼻をくっつけスンスンと香りを嗅ぐ。

 

「………さては、シャンプーを変えおったな?」

「キモいわぁ!!」 ←鳥肌も立っている

少女がこのまま頭突きでもしようかと企むと同時にカチャリと部屋の扉が開く。

そこから顔を出すのは2メートル近い身長の大男。この教会の神父言峰綺礼だ。

 

「凛、ギルガメッシュ。出前が届いたぞ」

「え?早っ!まだオヤツ食べ終わってない」

「麺が伸びる。オヤツは後にして早く来なさい」

凛と呼ばれた少女はやっと隙ができたギルガメッシュの膝の上から抜け出し全力でダイニングへ走って行った。

ぽつんとギルガメッシュだけ残される。彼は仕方なくビデオデッキの巻き戻しボタンを押した。

 

「あぁギルガメッシュ。お前が希望していたパーコー麺は売り切れとの事だ。代わりに私と同じものにしておいたぞ」

「なんだとぉ!?」

 

( ^ω^ )END

 

「裸の王様」について語り合う3人

 

ギルガメッシュ→ギ

凛→リ

綺礼→き

 

リ:何のアニメ見てたの?

ギ:裸の王様だ

き:お前が主人公の昔話か

ギ:なわけなかろう!我はあのような間抜けではない!

き:失礼。裸族の王かと

リ:まぁ子ギルくんでさえ全裸で廊下歩くものね

ギ:キエンギ(古代メソポタミア)の王は神官長でもある。神の前では清麗アピールの為髭を剃り全裸で儀式を執り行うのが普通だと学校で習わなかったか?

リ:習いません←即答

 

リ:裸の王様が好きなの?何回も見ているんでしょ?

き:ギルガメッシュは子供向けアニメが大好きだからな(誤解)

ギ:あの話はよくできておる。さながら特殊詐欺被害防止アニメといったところか

リ:まぁ特殊詐欺っちゃ特殊詐欺の話よね

 

ギ:笑い話に見えて人間の真理をよくついておる

リ:王様のプライドを利用した詐欺商売よね。普段から周囲と信頼関係を築いてさえいれば誰か止めたでしょうに。残念な王様だわ。

ギ:その上王に直接交渉するとはハイリスク。よほど念入りに事前調査していたのだろう。王の性格、知識レベル、人間関係を広く細かく把握していなければあそこまで大胆な手は使うまい

リ:あなたなら一目で何でも見抜くものね

 

ギ:新しい服如きでくだらん凱旋をする程だ、パワハラが常習化し誰も逆らえなかった。誰1人ついてこぬ孤独な王だったのだろう。口を出す妻子もいないわけだ

き:やはりお前が主人公なのでは?

ギ:たわけ!確かに妻子はおらんが民は我を慕っておったわ!詐欺師どころか他所の王でさえ恐れるウルクの王だぞ!

 

き:ふ(笑)ならこの先特殊詐欺グループが現れても安心だな

リ:そうねぇ。せいぜいセイバーがロマンス詐欺を仕掛けた時にどうなるか…くらいじゃない?

ギ:ふん。そもアレや弱小組織(物理)程度が我にたかったところで我が宝物は痛くも痒くもないわ。はした金などくれてやる。無論、タダではやらんがな

リ:あっそう

 

き:やれ。仕掛ける方が命懸けという事か

ギ:命など生ぬるい。末代まで処分してやる

リ:おっかな

ギ:お前も我に結婚詐欺でもやってみろ。詐欺では済ませんからな(意味深

き:実に面白そうだ。式の執り行いは任せなさい。

リ:安心してください。絶対にやりません。